trcbook’s blog

技術書籍の紹介と日々のこと

既刊「イオン液体テクノロジー」のご案内

いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。

(株)東レリサーチセンター 技術情報事業部 出版Gより技術書籍のご案内をさせていただきます。

 

激しい雨と暑い日が続きます。その中、Y2はある画像を見て、とても涼しくなってしまいました。

2017年5月、神戸港で国内では初となるヒアリが発見されました。ヒアリは針をもち毒性アルカロイドを打ち込んで攻撃し、場合によっては人間を死に至らしめることもあると大騒ぎです。

元々、ヒアリは南米に生息し、その後、北米へと進出しているようです。しかし、現地では、このヒアリがクレイジーアントと呼ばれるアリに駆逐されつつあるということです。それは、クレイジーアントがギ酸を放出することで、ヒアリのアルカロイドを中和して無効にしてしまうからであるとか。

そして、このギ酸とイソソレノプシンの混合物を人工的に作ってみたところ、なんと天然のイオン液体が合成されたというのです。(この論文、2014年7月にAngewandte Chemie International Edition (ACIE) で報告されています。DOI: 10.1002/anie.201404402 )

純粋に天然に産生するイオン液体の報告例はとても珍しいものです。

と、このことを調べているなかで、ヒアリの被害にあった人の皮膚の様子もみてしまいました。恐怖で、ぞぞぞ~と、してしまった次第です。

 

というわけで、話題のヒアリからもつながっていく ”イオン液体”に関するTRCの書籍 「イオン液体テクノロジー」 をご紹介いたします。

 

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■イオン液体テクノロジー■

 

A4判 266ページ 税込価格 73,440円

2013年8月発行

 

イオン液体はグリーンケミストリーとしての化学用触媒や不斉合成等の精密有機合成化学の分野、疎水性イオン液体と水の二相性を利用した分離抽出などの化学工学分野、イオン伝導体としてのリチウム電池や燃料電池、太陽電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学エネルギー分野などに利用する研究も盛んになってきています。

本書は、イオン液体に関する下記の項目に重点をおいて、一般的性質、特性、合成法をはじめ、利用技術に関する研究動向、研究状況をまとめたものです。

 

http://www.trcbook.com/zairyo/iotech.html

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そのほか、様々な技術書籍を制作・販売しております。

ご興味のある方は、東レリサーチセンターの書籍出版のサイトをご覧下さい。

→   http://www.trcbook.com/

 

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■ハイドロゲル■

 

A4判322ページ 税込価格 73,440円

2014年10月発行

 

http://www.trcbook.com/zairyo/hgel.html

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■光反応性ケミカル■

A4判354ページ 税込価格 73,440円

2013年11月発行

 

http://www.trcbook.com/chemical/hikarichemi.html

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http://www.toray-research.co.jp/bunseki_seminar/